こんにちは、nonworks-blog 管理人のFumiyaです。
私は普段、生活費とちょっとの娯楽以外、殆どお金を使いません。要らないものもすぐ手放します。
さて、仕事や家庭のストレスから、お金を使って発散する人が多いと思います。ものに囲まれることは、他のどれとも違う満足感を与えてくれます。
しかし、生きるために必要な物以外を多く所有することは、あなたからお金と時間を奪います。
今回は「物を所有することで、大切な時間を失う」という、世界一貧乏な大統領の哲学をお話します。
世界一貧乏な大統領
この写真に写っているノーネクタイのおじいちゃんこそ、ウルグアイの第40代大統領「ホセ・ムヒカ」です。
ちなみに余談ですが、政治活動中はネクタイを一切しません。
彼曰く「人生を複雑にするだけで、何の役にも立たないただの布」だそうです。
世界一貧乏だと言われる理由
彼は豪華な大統領官邸に住むことを拒み、大統領就任前からずっと、妻の所有する小さな農場に暮らしています。警備員は警察官2人のみ。
移動は、近場であれば愛車1台を自ら運転。他国で会合がある際は、隣国のジェット機に乗せてもらうか、民間ジェット機のエコノミー。
月130万円ほどある収入の90%を慈善団体に寄付し、月13万円程度で暮らしています。
先駆的な改革を進めた指導者
彼は、大胆かつ先駆的な改革をいくつも行いました。
国内に蔓延る違法薬物を弾圧せず、国で管理するために『大麻の合法化』
宗教上困難であった『妊娠初期の中絶・同性婚 の合法化』
その結果、世界中から「見習うべき指導者」と称賛され、2013年には、Economist紙の”country of the year”にウルグアイが選ばれました。
ムヒカの”お金の哲学”
彼は、ものに囲まれる”消費主義社会”を敵視しています。彼の言葉をいくつかピックアップして、消費について考えましょう。
『人がものを買うとき、お金では買っていない。時間で買っている』
ものを所有すれば、それに伴って”時間”を浪費します。
例えば車だったら、
「日々のメンテナンスに掛かる時間、ガソリンを補給する時間」などですね。
さらに、「車検代やガソリン代、パーツ代を稼ぐための労働時間」も、車を所有することで消費する時間です。
『物質的な欲求を満たすために働く時間は、自由ではない』
「労働に割いている時間はすべて不自由であり、それ以外の時間こそ自由」
と彼は考えます。そして、質素な生活で得た自由は、“好きなことをするための時間”です。
『質素は”自由のための闘い”です』
以上を踏まえて考えると、
自由な時間のみに時間を割くため、それ以外に費やす時間はとことん削る。そのために、所有物は最低限である必要がある。
というのが、ムヒカのもつ”お金の哲学”です。
ムヒカ流「お金の集中と選択」を実践しよう
僕が勝手に名付けました。(誰か使ってたらごめんなさい)
自分の人生に本当に必要なものを「選択」し、それ以外を徹底的に手放すことで、自分の人生のみに「集中」していく。
この意識を持って生きていくことで、必要のない消費は自然となくなっていくと思います。
ものを増やすことは簡単。でも一番注意したい
今ある貯金を崩せば、ものを手に入れることは簡単です。
簡単であるからこそ、注意したいですね。
この消費は、生きていく上で必要なものか?時間を奪う”負債”にならないか?
常に自分と対話する事が大切です。
既にあるものも、手放しがベストかも
既に手に入れたもので、メンテナンスさえ不要なものがありますね。こういったものは、今回のパターンから外れるのでは…?
いいえ。ちょっとした掃除や片付けのとき、必ず”時間”を消費します。
「あぁ、コレずっとここに置いてあるんだよな…どうしよう…」と、重要じゃないものに対して考えを巡らせる時間こそ、無駄かもしれません。
出典
この記事は「才能の正体-(著)坪田 信貴 」を参考に記載しております。Kindleから読むことも出来ますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
(坪田 信貴 さんは、あの有名な「ビリギャル」の作者でもあります。)