こんにちは、nonworks-blog 管理人のFumiyaです。
今回のテーマは、ラテラル・シンキング(水平思考)です。
ラテラル・シンキングは、アイデアを出すために有効な思考法で、人や場所を選ばず活用出来るモノです。
管理者
会議でメンバーからの意見が少なく、アイデアがまとまらない。意見をもっと出させる方法はないか?
個 人
会議の際にいいアイデアが浮かばず、発言出来ない…
ラテラル・シンキング とは?
“ラテラル・シンキング”は直訳すると水平思考。
意味は、「常識に囚われず、広くアイデアを見出す思考法」と思って下さい。
・まずは例題です
ラテラル・シンキングを知るため、まずは例題です。
主催者として、あなたは開幕ダッシュを辞めさせるために、何をしますか?
・回答例
回答例1:入口にスタッフを置き、走らないよう呼びかける。
回答例2:入場制限を設ける。
回答例3:人気ブースの配置を変え、導線を確保する。
などなど…あなたの考えたものは何でしょうか?
・実はコレ、大阪万博で実際にあった問題です
大阪万博では、開幕と同時にパビリオンに向かってダッシュする参加者が多く、問題となっていました。
先程回答例はどれもロジカル(論理的)に解決策を考えたものです。しかし、莫大な費用や労力が掛かります。それでは、実際に主催者はどうしたか…?
………
……
…
答えは、「入口でMAPを配布した」です。
参加者は、走りながらマップを読めないため自然に歩きました。その結果、莫大な費用も人件費も掛けず、違った切り口から解決してしまいました。
・アイデアを広げるラテラル・シンキング
このように、
・課題の本質を見つめ、アイデアを広げるのがラテラル(水平)
ラテラル・シンキングの鍛え方
物事を多角的に見て、広い解決策を出すためには、ラテラル・シンキングを鍛える必要があります。
方法はいくつかありますが、特に実践しやすいモノを2点挙げます。
①自分以外の当事者になりきる
自分自身が固定概念に囚われていないか、という疑いの目で見る事が大切ですが、そのために有効な方法として、当事者の立場になりきりましょう。
先程の例題の場合、多くの人は”入場者は走り出すもの”と決め付け、それを抑える方法のみを考えていました。
“入場者は走り出す”という先入観を捨て、参加者目線で「どういう状態なら走り出さない(走りづらい)だろう」と考え、解決策を見出しました。
②対象を抽象化する
コレは、アイデアを出す練習です。対象物を決め、機能を抽象化する。
例として、「新聞紙」を対象物で考えましょう。新聞紙の機能は何でしょうか?
・今日のテレビ放送を知る
更に、「読み物」という概念を取っ払ってみると、
・割れ物を包む
・丸めて靴に入れ、湿気を取る
・布団代わりに羽織り、温まる
いつでもどこでも出来る練習です。物事を多角的に考える練習になるので、ぜひやってみて下さい。普通に楽しいですし(笑)
会議等での使い方-ブレスト-
具体的に会議等で活用するとき、有効な方法があります。
有名な「ブレインストーミング(ブレスト)」です。
・ブレストの4原則
ご存知とは思いますが一応。
ブレストとは個人が自由に意見を出し合い、意見同士の相互を結合させていく会議方式であり、開催する上で4つのルールが有ります。
・ブレストに、ラテラル・シンキングが必須
このブレストをする上で必要なのが、「ラテラル・シンキング」です。
いくら自由奔放な場でも、意見自体が出ないと進みません。
でも、誰か一人でも「ラテラル・シンキング」が出来る人がいれば、つられて自由な発想が出てくるでしょう。
・あなたが、「ラテラル・シンキング」の第一人者になりましょう
そろそろ記事を終わりにしようと思います。
「ラテラル・シンキング」は、誰が・どんな場所で使っても有効な思考法です。タイトルの通り、会議でアイデアが出ない・出せないと困っている人にはなおさら必要かと思います。
出典
この記事は「ずるい考え方 著:木村尚義(あさ出版)」を参考に記載しております。Kindleから読むことも出来ますので、ぜひ参考にしてみて下さい。